2017年4月28日金曜日

被災地を訪れました

震災後から継続している臨床美術のボランティア。ボランティアに行った帰りに、4年ぶりに被災地へ行かせていただきました。ボランティアの場所からは、車に乗って10分足らずで到着。あらためて、内陸部まで波が来ていたんだなぁと思う・・・。
現在は、かさ上げが進み、復興住宅の建設も進んでいました。それでも、まる6年経っているとはいえ、人が住む町には程遠い感じ。
復興住宅が、少し高く見えるのは、手前にあるかさ上げ地の上に建っているから。住宅はすべて高台に建てられます。

こちらは、名取市の日和山(高さ6メートルくらい)。4年前に来たときよりは、周囲も整備され、花も植えられ、大切にされていることが一目でわかります。
4年前、ここから見た景色は、ただただ広く・・・、この先も、ボランティアはずっとやっていこうと決心したことを思い出します。
左側にすっと伸びているのは、慰霊碑。8メートル近くありますが、波の高さに合わせてあり、誰でも手を合わせることができます。右側にある有名なささかま屋さんの建屋は、反対側の1階が流されており、何もありません。遺構として残すのでしょうか。


遺構として残すのかどうか・・・という判断は難しいですね。人によって感じ方が違いますから。この歩道橋は、当時、たくさんの方が駆け上がり、その命を助けた歩道橋です。
この先、どこで起きてもおかしくない災害。人的被害が少ない方がいいに決まっている。でもだからと言って、災害が起きる場所は、人口が少ない地域の方がよいとはならない。それでは、災害に対してあまりに受け身過ぎるし、人として悲しい。。災害に対して意識を高く持ち、被害を防ぐ。そこに人口の問題は関係ないですから。