2021年9月17日金曜日

5歳児たちと紅葉

 先日は、5歳児たちと、紅葉の風景を描きました。紅葉狩り…大人になってからあらためてその美しさに感動するものですが、子どもでも、その美しさは(大人よりも感覚的に)理解でき、美しいと感じています。さらに、そんな風景を園のお散歩で見ることができる自分たちは『しあわせ』だと思っているようです。そんな5歳児たちに、吾妻スカイラインの紅葉風景の写真を見せると、身を乗り出して、目をくりくりさせながら、「うっわぁ~!!!!!!」と感動してくれました。子どもたちのスゴイところは、その感動を素直に絵に描くことができるところです。自分が見たまま・感じたままの風景をそのまま映して描くことができます。難しいなんて考えません。最初から最後まで「うっわぁ~!!!!!」のまんまです。

 かりに、風景とは程遠いものを描いたとしても、それは大人が理解できないだけで、本人は、しっかり風景を描いています。もし、お子さんが何を描いたのかわからない絵を描いたとしたら、数日前のお子さんの行動や見たものや、感動したものを思い出してみてください。風景から連想して立ち上がってきた思い出や、出来事を描いているかもしれません。聞いてみるのもいいですが、「わかんない」と返ってくることがあるかもしれません。それは、分からないのではなく、なんでそれを描こうと思ったのか(自動的に浮かんできたので)言葉では説明できない だけで、全然意味のない絵ではありません。

 子どもが心から自由に描く絵には、感動や気持ち、感覚を描くことがほとんどです。その感性は、やがて、表現力や、語彙力へと結びつき、「なぜ、こうなのか?」「なぜ、そうなのか?」を考える思考力を作ります。

小学校へ入る前の段階の保育所や幼稚園での“遊び”は、大人の遊びとはまったく違うもので、生きるために必要な学び=遊びです。

アートって深いなぁ~。