2021年9月5日日曜日

夏と秋の間を4歳児たちと対話する


市内保育所さんへの出張アトリエの日です。 駐車場の片隅に咲いていた朝顔と目が合ったので、撮影いたしました。今日は秋色がテーマのアートです。ということで、アートのはじまりは、「夏から秋にかけては、どんな風になっていると思う?」と子どもたち(4歳児)に質問してみました。

子どもたち:「んん?」「わかんなぁ~い」。

私のココロの声:(子どもたち! 世の中には白でもなく黒でもない中間という状況が存在するのだヨ。夏でもなく、秋でもないまさにナウ!!のようなことよ)

私:「みんなは先生とお散歩いくのかな?」

子どもたち:「うん。行く~!!!!!!!!」

私:「じゃあそのとき、見てほしいんだけど、夏の葉っぱは緑色の洋服を着ているけど、秋になると葉っぱは何色の洋服を着るかわかる?」とまた質問してみる。

4歳児たち:「・・・・」(質問が悪かったか?)

私:「秋になると何色が増える?」とさらに質問する。

すると子どもたち:「黄色!」「赤!」「青!」(…それ、信号機だなぁ…)

 私:「葉っぱを見ると半分緑色、半分黄色の葉っぱがあると思うよ。夏から秋のになる途中だからね。道端に咲いている秋の草や花を探しながらお散歩してみてね」

4歳児さんたち目がキラキラしていました。

と、こんな風に(半ば大喜利のような)会話を繰り広げてからアートに入ります。アートのテーマに興味をもってもらうのはすごく大切なこと。その後のお絵かきの感性を引き上げます。それに子どもたちにも、道の草花や空の雲をゆっくり眺める時間を持ってほしい。きっと大人になって、空を眺めながら、季節を感じる感性が残ると思うから。小学校に行く前は、人生の土台を作り上げていく時期ですから、記憶は薄れても覚えていなくても感性をしっかり育んであげたいですね。

(こちらの保育所さんではお便りに紹介していただきました。)