2018年7月25日水曜日

災害時の子どもの遊び(終)

子どもたちの遊びは、大人の遊ぶとは少し意味が違っています。大人にとっての遊ぶは、ストレス解消や生きがい作りやコミュニケーションなどが主ですが、子どもにとっては、それプラス、生きていく手段を学ぶ・精神的な土台作り・身体作りです。また、大人は一人でもストレス解消ができますが、子どもは誰かのサポートが無いとじゅうぶんな“質のいい遊び”が難しいですね。避難所などでは、大学生のお兄さんやお姉さんが遊びのボランティアで来てくれることもあるので、ぜひ参加したいものです。身体ごと遊んでくれます(できれば、大学やNPO主催で参加してくださるボランティアの若者たちがよいでしょう)。一方、身体を使って怖かった思いを表現する子とは違い、絵などを描いて表現する方が得意という子もいるでしょう。その場合、大人から見て怖い絵を描いたとしても、子どもの表現の形には違いがあり、どんな風に形にしてくるか? は個人個人で違うので、温かく見守ってあげるのが良いのではないかと思います。途中でやめさせたり、手を加えてしまうのではなく、客観的に「この子は今こんな風に感じているんだな。」と、受け入れてあげたいものです。じっくり付き合ってあげると、解消されたのか、すっと筆を置いてパパッと遊びに走って行ってしまう子も多いです。とはいえ、わが子となると難しい面もあるかと思います。資格を持ったボランティアグループなら安心ですので、自分の心の安定を保つためにも、子どもと一緒に遊びというコミュニケーションの時間を持ってほしいなと思います。