2024年1月2日火曜日

一日も早い復旧復興を

 …あけましておめでとうございますと明るく言いたいところなのですが、元旦におきました大きな地震により、新年のご挨拶を代えさせていただきました。

 12年前の東日本大震災を思い起こさせます。当時、私は石巻市の友人と、友人のご実家に物資を届けるため、発生から二週間後の現地に車で向かいました。現地は、やっと自衛隊さんが道を作ったばかりで、焦げ臭い匂いがたちこめ、まちなかには先日まで使っていたであろう、生活の物資が流れ着いていました。小さな川には車が何台も引っかかっていて…それはそれは胸が詰まる思いでした。その数か月後、東日本の臨床美術士らとチームを組み、臨床美術のアートボランティア活動が開始されました(母体の活動は日本臨床美術協会です)。その後数年間、各地の被災地をまわり、仮設住宅でアートセッション活動をさせていただいておりました。

 今回の地震は長周期微振動で福島市もゆっくりと大きく揺れ、その後しばらく小さく揺れていました。この長周期微振動は、地震酔いの状態になりますので、遠く離れた方も、お気を付けくださいね。

 被災された方の生活が早く安定しますように。すばらしい伝統文化が残る街並みが、一日でも早く、復旧復興しますように。。具体的な心のケアは、もう少し先になるかと思いますが、必ずケアをしていただきたい。「平気だよ」と思っていても、その時、命の危険を感じる災害を体験したということは、変わりません。体験を無かったことにはできません。少し気持ちに余裕ができたら、お友達と話す、乗り越えた自分にご褒美をする、なんらかのサポートを受ける。なんでもいいです。危険を感じた体験を上回るような、幸せを感じる体験をたくさん上書きしてくださいね。たくさんですよ。たくさん。

一日も早くみなさまが、元の生活に戻れますように。そして、また、日本が誇る伝統文化が今後も続けていけますように。