2020年8月31日月曜日

元気も癒やしも。

つくづく、感じることがあります。それは、子どもたちとアートをすると、元気をもらえるということ。私の場合は、子どもの小さな手から繰り出される、色彩や線、混色を見るたびに、はっとさせられます。何とも言えないのですが、「あ~これでいいんだ」という感覚が沸き起こってくるのです。自分はこれでいい。という自己肯定感というものでしょうか。

ご高齢の方からは、癒やし。ゆっくりした時間のながれと深い人生観。ひとつひとつの言葉に軽やかさや、重みが感じられ、それが色彩につながっていく。迷いながら描くうちは、、きれいに作りたいと思ううちは、まだまだ“若い”。人生の先輩たちは、いつも「こんなもんでいいな」と、肩の力が抜けているのです。
絵を描くことそのものを“何か”に結び付けるのではなく、生まれてくる感情を待つのもひとつ。アートから贈られるさまざまな感覚や感情のプレゼントをあなたも感じてみませんか?

2020年8月11日火曜日

臨床美術の鑑賞会とは


5月が誕生日なのですが、そのさい、参加者さんからいただいた誕生日プレゼントです。心のこもった贈り物です。花束は、野の花や庭に咲いていた紫陽花などをひとつひとつ積んで束ねあります…あたたかな優しさが伝わってきます。
添えてあるカードには、「あなたの言葉に元気をたくさんもらいます。あなたの笑顔にしあわせをたくさんもらいます。ありがとう」と書いてありました。この言葉を選んだ理由は、「臨床美術の鑑賞会で、私たちにたくさん言葉をくれるから…」とのことでした。臨床美術の鑑賞会は、ただ褒めているわけではなく、その方がどんなところを頑張っていたのか、どんなところに力を注いだのかという部分もお伝えしています。つまり、褒めている…という感覚ではなく、私(講師)は、こう感じたのだけど、みなさんはどう感じますか? という“セッション(対話)”です。鑑賞会は、臨床美術で一番大切な時間とされています。えぇ、作るよりも、、、、と言っても過言ではないくらい。
 この対話は、コミュニケーションです。会話がうまくできない方であっても、臨床美術士は、この関係性を決して一方通行にはしません。なぜなら、言葉では表現できないことが、この世の中にはたくさんあることを知っているからです。臨床美術士は作る行為の中に、言葉を越えた感覚を常に感じているからです。手の中・心の中から生み出されるものは、ジレンマとの闘いであることも知っているのです。
 今日の福島は38度。無言になってしまいます(汗)。絵が描けなくても、流ちょうに話せなくても、思い切って扉をたたけば、臨床美術の世界はひろがっています。

2020年8月9日日曜日

何度聞いても完璧な福島弁

 以前、朝に放送中で、昔放送されていた朝ドラ「はね駒」に出演されている、樹木希林さんの福島弁がウチの母と同じ。と書いたことがあるのですが、あまりにも上手なので、樹木希林さんの出身地を調べたら東京都でした。あらためて大女優だったんだなと思います。「~ぞい~がい~ない~べ?(~だよ、~だよね?)」「…は~(意味がなくほとんどリズム的なもの)」「~だげんと(そうだけど)…」これらの方言はランクが高いと思います(笑)。ちなみにウチの母は「~だげんと。を、だげんちょも…」と言います。ふふ( *´艸`) これらを使い分けるだけでもすごいなと思うのですが、樹木希林さんは、イントネーションがネイティブ並みです。お盆の季節になりましたね。今年は帰省を控える方も多いと思いますが、福島に帰省できない県人の皆さま、ぜひBS「はね駒」の樹木希林さんを見て懐かしく感じてみてください(*^-^*)

福島の桃あかつき・今年もたくさんいただきました
道の駅で売られていたイタリアントマト

※イタリアントマトは生食だと酸味があるので加熱してソースに。皮をむいて、じっくり煮込むのがコツです。調味料はほとんどいらないくらいです。

お盆中でもお仕事されている方もいらっしゃると思います。ごくろうさまです。特に医療機関お勤めの方は、緊張がずっと続いていると思います。ゆっくりできる日がはやく訪れますように。

2020年8月8日土曜日

郡山 2020夏のアートまつり 

 

Seaグラス

今年の夏も、しっかりやってきました。福島の夏は毎年“ニュース”になるくらい暑いです。そして、こちら、郡山市で開催された、夏のアートまつりも暑い現場でした。
午前の部は、「Seaグラス」。涼し気なグラスが並びました。穏やかな海原の様子や、波打ち際の音が聞こえてきそうなグラスも。今年は夏休みが短いので、なかなか海に行く予定はないけれど、少しは満喫できたかな?

午後の部は、想像力で珍獣を描いてみました。
生き生きとした珍獣たち

地球上にない、新発見された珍獣を描いてみよう! というお題に、果敢に挑戦してくださった参加者さんたち。大人には少々難題。。でも子どもたちは迷いなくどんどん前に進んでいきます。描いているうちに、少しずつ珍獣たちが息をしてくる。。怖そうだけど、本当は心が優しそう。友達がたくさんいる珍獣…虹色のオーラをまとった神々しい珍獣…。鑑賞会では、なぜかクイズ番組のように盛り上がり、とても楽しい珍獣番組になりました(笑)もちろん、全員「珍獣に認定」されました。
 完成が目的ではないからこそ、のびのびとこころからの表現ができます。作るって楽しいね。色って心を豊かにするね。ご参加いただいた皆さま、ありがとうございました。