2018年2月27日火曜日

寄り添えるアートを

ハンディキャップのある人もない人も、健常者と同じように、作品を作ることができる。少しのサポートと応援があれば、自分だけの作品を作ることができる。それは、自信と生きる意欲につながると思っています。私自身が腕関節が悪く、握力が弱いため、正直、紙を切断したり、長時間、芯の固い鉛筆を使い続けると中指から親指の付け根、肩が痛くなります。なので、ハンディのある人が、何かに挑戦するときの大きな大きな決断と「できるかなぁ・・・」と言う不安は、多少なりとも理解できます。


数年前に出会った片麻痺の年配の男性。そのとき私はまだ、会社員をしていたので、臨床美術がメインの仕事ではありませんでした。しかし、私はこの男性からたくさんの可能性を教えていただきました。何でも自分で作品を作ってしまうんです。そして、すばらしく自由な感性。知的で楽しくていつも前向き。私が隣にいても、何一つサポートしたことはありません。そのときから数年が経ち、今は交流はありませんが、今、気づくのは、きっとここまで来るには、ものすごい努力があったに違いないと思うのです。「いつか、私が臨床美術士として自信が持てたら、ハンディのある方へのアートをしたい」そう思っていました。
ただサポートするのではなく、ただアートを提供する側ではなく、やがて、サポートが無くても作品が作れるようになるまで、寄り添い、一緒に作るのです。

そしてこれは、ハンディがあろと無かろうと、同じなのだと思います。
サポートではなく、寄り添って受け入れるそんなアートをしていきたいと思っています。

2018年2月19日月曜日

雪舞う会津若松市でいちごを描く

雪の会津城。美しいのですが、画像なくてすみません。。雪の会津若松市の画像もなくて面目ない。。ネットでたくさんアップされていますので、ほぼその風景です。どうしても見たい方は、ネットで探してみてくださいませ。
さて、先日、雪が舞う会津若松市鶴城コミュニティーセンターで、みなさまと、春の代表格「いちご」を描きました。


試食は「とちおとめ」と「紅ほっぺ」の二種類。ほぉっておくと、五感で味わう前にすっかり食べてしまう勢いでしたので、ひとまず1個だけお味見していただき、2個目はゆっくり五感で味わいました。モチーフはふた回りほど大きい「紅ほっぺ」の方を…。
この季節のいちごは幸せを運んでくるようですね。作品が春を呼んで来てくれました。


ご参加されたみなさま、今年もよろしくお願いいたします。また楽しいひと時を過ごしたいと思います。

2018年2月14日水曜日

5歳児クラスへのアート

昨年5月から5歳クラスへのアートセラピーを実施していました。9か月前と現在の顔とは、まるで違う。。身体もひとまわり大きくなっています。子どもたちの大きくなった顔を見ると、ほっとする・・・。安心するというか・・・。ははごころ?(笑)
6歳になったら就学。もう、甘えられないし、みんなおんなじ・・・ではいられない。。がんばる日々のはじまりです。親としてもうれしい半分、ほっとする半分、心配100パーセントと言ったところでしょうか。
6歳までの子供たちにアート。と言うと、ぴんと来ませんよね。ふつーのお絵かきでいいんぢゃね?と思ってしまいます。。100キンの絵の具でじゅうぶんだわ。と思いますよね。。。もちろん。それでOK!!! 全然問題ないです。私も子供の時はそうやって絵を楽しんできましたから(もちろん当時は100キンがなかったので、たぶん母親は文房具店から購入してきたのだろうと思いますが・・・)。


アートセラピーは、誰にでも楽しめるひとつのツール。メソッド。「ユニバーサルデザイン」のようなものです。障がいがある人にもない人にも優しく使える道具です。
うまい下手もない。誰にも批評されないので、緊張なく心にあるものを安心して出すことができます。そうすると、身体の中でさまざまなものが、活性化してくるのです。これは不思議です。そして、歌や音楽、文化芸術というもの全般が同じです。
子どもたちも、この9か月で目覚ましい発達をとげました。さまざまな色を気後れせずに使ったり、はさみで複雑な形を切ったり、お友達の作品をほめたりすることができるようになりました・・・。






5月から比べて、はさみも上手に使えるようになったね。色もたくさん使えるようになったね。新しいことにチャレンジする勇気も知ったね。
もう、じゅうぶん小学生。自信をもって卒園してね。

2018年2月1日木曜日

豆苗




朝日を浴びた豆苗に生命力を感じた。根が付いた豆苗を購入して、一度刈り取り。 また新しい豆苗が出てくるというので、毎日水を変えてキッチンに置いて待つことにした。寒かったからか、なかなか芽が伸びず、4日ほど経ってしまった・・・。やっと出てきたひょろひょろの豆苗は、数メートル先の窓の方へ頭を突出し、少しでも太陽の光を浴びようとしている。「あっそうか!!」と、その姿にあわてて、豆苗を窓辺へ移す。するとどんどんほかの芽も伸びてきた。
人も植物も太陽の光は恋しい。天候が悪いと人も心なしか元気がなくなる。「雨ばかりだね」「ずっと太陽見てないね」そんな会話で、お互いに元気のエネルギー補充しようとする。
久しぶりに太陽に当たった豆苗たちも、久しぶりの太陽に元気を回復しているんだな。
もう少し伸びたら・・・うふふ。おいしくいただこう!