2016年5月24日火曜日

臨床美術のアトリエinあいづ ~臨床美術士・会津に助けられるの巻

モチーフが無い。。。。うーむ。どうしよう。。。そうなんです。5月中旬ともなると、福島の街ナカのスーパーにはもう、モチーフの“たけのこ”が出回りません。5月中旬でもぎりぎりあるかしら?なんて、計画していたら、すっかり筍コーナーは、山菜コーナーへと変わっていました。
それでもあわてることなかれ。これから行く現場は、会津若松市。ふた山越えた高原野菜がおいしい土地である!! きっと途中にある「道の駅ばんたい」には(ガンダムのガンプラコーナーもあるが)筍もあるはず。と行ってみたところ、案の定、筍はまだありました。細身ではありましたが、新鮮でした。と、いうわけで、胸をなでおろし、会場の鶴城(かくじょう)コミュニティーセンターへ。鶴城コミセンは鶴ヶ城(会津城)近く。県立博物館の東側にあります。
話は前日に戻りますが、こんなことがありました。参加者さんの一人から、「明日、筍の試食をするだろうから、あく抜きをしたものを持っていくけれど、味付けはどうします?」と連絡をいただきました。はい。この方、あくまでも参加者さんです(*^_^*)臨床美術士である私は、元気よく「味付け無しで!」とオーダーしていました。。すみません。ホント。準備してもらってしまって・・・。お恥ずかしい限りです。。でも、こういうところが、会津の人らしいなぁ~と思います。試食があるはず。と見越し、数日前からあく抜きしたものを冷蔵庫に保存していたとか。こういうことをさらっとしてしまう、情の深さが会津人なのですよ。。そして、あく抜き楽ちん調理するだけの筍もいただきました。
制作終了後は、参加者さんのおばあちゃんの手作りという「美代ばあさんの凍みもち揚げ」をいただきました。
 これが、とてもおいしいのです。お腹いっぱいになるまで食べてしまう、つわものです。郷土食の凍みもちを揚げて、甘辛く味付けしています。80代のみよおばあちゃんの手作りで、1袋400円~500円。ちなみに写真は割れタイプです。さっそく参加者さんに注文してしまいました。通常は会津アピオ店に置いてあるそうです。それで、、肝心な、作品の写真です。
ずっしり・どっとりした筍の風格。どことなく会津木綿を思い出させるような和紙。春を待った筍がすっとのびていく様子がうかがえます。会津の方々の温かい心遣いに触れた一日でした。ご参加いただきまして、ありがとうございました。