2015年10月31日土曜日

お母さんの夢中。子どもぺろぺろ。

福島市内の子育て支援センターさんで、臨床美術によるアートボランティアを実施いたしました。前回8月に描いた「水彩絵の具遊び」の発展系で、「かぼちゃの新聞工作」を作りました。
臨床美術のプログラムは、もともとは認知症の患者さんの機能回復のために作られたアートメソッドですが、どんな年代にでも、すんなり受け入れられるので、本当に楽しいです。
臨床美術士らは、作る工程にある、脳活性のプロセスを念頭に置きながら、参加者のみなさんと制作し、アシストをして、時には一緒に悩みながら制作をすすめていきます。
この日も、0歳児からのお子さんを持つお母さんたちと、制作を楽しみました。とても真剣なまなざしで制作するお母さん、お友達と楽しそうに会話しながら作るお母さん、みなさんとっても集中して(一心不乱に?)取り組んでいましたね。
真剣に取り組むお母さん、たまに(ほんとに一瞬ですよ)わが子を忘れてしまうのです。そして、静かに傍らに座る赤ちゃんはというと・・・・「あ~!大和のりがついた筆をぺろぺろしてる!こりゃ~イチ大事だ!」でもね、その姿がなんとも・・・・かわいい・・・い、いやそんなこと考えちゃいけない!! もちろんすぐさまお母さんにお知らせしました。でもなぜかお母さん、にこにこして「あら。あら。」母強しですね。赤ちゃんが参加する現場では、口の中に入れても有害なものが無い画材を使用します。オリジナル画材はすべてAPマークです。とはいえ、多くの赤ちゃんが参加する現場では気を付けなければなりませんね。。講師は緊張します。お母さんがリラックスすると、子どもたちも安定しているように思えます。そして、お母さんと同じように筆をつかみ、お母さんのかぼちゃ制作を一生懸命お手伝いするのですね。アートコミュニケーションは、言葉が伝わりにくい年代でもしっかり、気持ちをつなぐためにとても有効です。 また、一緒にやろうね。ぺろぺろは無しにして・・・。