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2025年3月11日火曜日

絵本紹介「木のあかちゃんズ」(平凡社)

 

いせひでこさん。温かくて暖かい絵や色彩、好きだなぁ~。ファンも多いことと思います。この本は、東日本大震災後に、いせさんが、鎮魂の意味も含め急きょ描いた(書いた)そうです。今日この日、私の手元にやってきました。

木の赤ちゃんたちは、木の種です。さまざまな木に宿る妖精のように動きまわり、『木=お母さん』たちのまわりで、無邪気に遊ぶその表情がとてつもなくかわいらしく、くすっと笑えます。

震災では多くの方が犠牲になりました。小さい命もたくさん…。この本の木の赤ちゃんズを見ていると、きっとどこかで、こうして、植物や自然に紛れ、遊びながら、私たちを見守っているのでは?と思います。

震災時私の父も(病気で)天に召されました。温泉が好きだったので、赤ちゃんズのように、自然の中の温泉をめぐっているのでしょう。

鉛筆デッサンのように描かれた絵からは、サラサラと鉛筆の音が聞こえてきそうです。ページの一部だけに色があり、風の音やどんぐりが落ちる音にリアルさをもたらしています。そういうトコも、好きだなぁ~。見る人によってさまざまな感覚を呼び覚ましてくれる一冊。


お知らせ&再募集中

9月28日日曜日に開催予定でした、『暦ごはんとお茶bien』さんでのアートイベントは、 11月16日日曜日 に変更となりました。つきましては、再募集をさせていただきます。内容は変わらず「いちじく」を描きます。定員は6名様です。 ・13時~受付 15:00終了。(全員おそろになりま...