2025年3月23日日曜日

郡山のみなさんとブロッコリーを描く


 

ブロッコリー。全国的にお値段が高くなっていますが、家庭菜園をされている参加者様からご提供いただき、生命力あふれるブロッコリーを描くことができました。たくさんご持参くださり、全員分のお土産までいただき、、、自宅に戻ってから味も楽しむことができました。ごちそうさまでした。

ご参加されたみなさんからは、「この静かな時間がとてもよかった」とご感想をいただきました。この日は、あえて軽音楽も流しませんでした。集中しているこの時間を楽しむこともアート制作ならではですね。

小さな作品でしたので、近寄って鑑賞できるのも新鮮な感じでした。自然と鑑賞会がスタートし、互いの作品を見てどんどん会話がつながっていく…。笑顔がこぼれる豊かな時間でした! ご参加いただきありがとうございました。次回は5月28日です。

ブロッコリーを描く


 個人セッションのご参加者様とブロッコリーを描きました。色鉛筆で描くブロッコリーは、小さな芽を持つブロッコリーにはうってつけ。細部まで観察しながら描くことができます。「自分がブロッコリーを描いている…」そんなふうにご自身を客観的に感じていらっしゃったようで、、とても不思議みたいでした。なんだか微笑ましいと感じた私です。

忙しい毎日を過ごしているTさんは、このひとときが待ち遠しいとのことでした。アートが生活の中に溶け込んでいらっしゃる…そんな方が今後も増えてくださるとうれしいです。

2025年3月11日火曜日

絵本紹介「木のあかちゃんズ」(平凡社)

 

いせひでこさん。温かくて暖かい絵や色彩、好きだなぁ~。ファンも多いことと思います。この本は、東日本大震災後に、いせさんが、鎮魂の意味も含め急きょ描いた(書いた)そうです。今日この日、私の手元にやってきました。

木の赤ちゃんたちは、木の種です。さまざまな木に宿る妖精のように動きまわり、『木=お母さん』たちのまわりで、無邪気に遊ぶその表情がとてつもなくかわいらしく、くすっと笑えます。

震災では多くの方が犠牲になりました。小さい命もたくさん…。この本の木の赤ちゃんズを見ていると、きっとどこかで、こうして、植物や自然に紛れ、遊びながら、私たちを見守っているのでは?と思います。

震災時私の父も(病気で)天に召されました。温泉が好きだったので、赤ちゃんズのように、自然の中の温泉をめぐっているのでしょう。

鉛筆デッサンのように描かれた絵からは、サラサラと鉛筆の音が聞こえてきそうです。ページの一部だけに色があり、風の音やどんぐりが落ちる音にリアルさをもたらしています。そういうトコも、好きだなぁ~。見る人によってさまざまな感覚を呼び覚ましてくれる一冊。