2019年4月1日月曜日

臨床美術がエビデンス認定されました


臨床美術が「臨床美術療法」として、日本認知症予防学会よりエビデンスの認定を受けることが出来ました。
以下は審査結果です。
グレードC:臨床美術療法は、認知症患者の知的機能を改善する可能性が有る。
グレードB:臨床美術療法は、認知症患者の情動障害(BPSD)の改善効果が認められる。
です。BPSDについて。
認知症を患っていらっしゃる患者さんは、二次的な障がいとして、情動的な障がいを発症する場合があります。このBPSDは、記憶障がいとか、対処する能力が欠けてしまうというような、脳神経が壊れてしまう(病気的といえば病気的?)な障がいではなく、患者さんの「周りの環境」や「周囲の方とのかかわり方」に、+「その方の性格」などが加わり、起こる症状です。それゆえに、ひとりひとり違ってきます。おそらく、認知症の患者さんを介護する上で、最も「つらい」ことなのではないでしょうか・・・・。
そのBPSDに「改善」の「効果」が認められたというのは、たいへん大きなことと思います。
臨床美術が一日でも早く多くの方に知られ、それによって、介護する人・介護される人の日常が少しでも明るい方向へ導かれることを願わずにはいられません・・・。